初心者向け良書『いきなりはじめるPHP』は本当に挫折せずに読めるのか?
読んだ本
プログラミング学習、挫折せずに続けるのって大変ですよね。
習得するにもとてつもない時間がかかるし、いざ書いてみようと思っても覚えたことがサッと使えない。そのうち、なんとなく面倒になり諦めてしまうという人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するPHP入門書『いきなりはじめるPHP--ワクワク・ドキドキの入門教室』のキャッチフレーズは「お勉強禁止!とにかくプログラミングを楽しもう」です。
絶対挫折させないと噂の本書。本当に誰でも挫折せずに読めるのか、実際読んでみての感想をお話ししようと思います。
スラスラ進められるストレスフリーな良本
まず読んでみて思ったのは、プログラミング学習にありがちなつまずきポイントやストレスを一切感じないということです。
読み進め方は単純で、書かれているコードをただただ模写するだけ。とにかく「プログラムが動かすことを楽しむ」のスタンスで一貫しています。
ページ数は150ページほどしかないのでボリュームでいうと物足りなさはあるものの、送信したデータがデータベースに保存されるのは見ていてとても感動しますよ!
「いきなりはじめるPHP」8割ほど読了
今日はレビュー投稿をデータベースに保存するプログラムができて感動😆ただ写しただけですが、ただただ今は反映されるのが楽しいし😍読破したらフォームをCSSで装飾してみようかな#プログラミング初心者#いきなりはじめるPHP pic.twitter.com/QiUxPasMFC
— ロコ – 整体師*WEBデザイン (@locojpn) July 30, 2020
お問い合わせフォームからの顧客リスト取得など、ビジネスとしての展開を現実的に想像することもでき、かなり満足度の高い一冊となりました。
早速私は続編『気づけばプロ並みPHP 改訂版--ゼロから作れる人になる!』も購入。こちらも「お勉強禁止!」のスタンスはそのままで大変読みやすくなっています。
結論として、本書で挫折することはまずないでしょう。申し訳ございませんが、写経で挫折するくらいの方はそもそもプログラミング学習が向いていないと思います。それくらい簡単に読める一冊です!
『いきなりはじめるPHP』を入門書に選んだ理由
PHPの入門書はほかにも良さそうなものはたくさんありました。その中でも本書を選んだ理由、それは読みやすさというよりは内容です。
WordPressのスキルアップをしたい
私は副業としてWordPressテーマの制作、販売をしています。
WordPressといえばPHPで構成されたホームページ制作ツールですが、恥ずかしながらPHPのことはほとんどわからずGoogleで調べながら制作しているというのが現状です。
現在のテーマ販売方法への不満
販売方法は完全データ販売です。一つはPayPalで料金を受け取り、メールでファイルを渡すという方法。もう一つはインフォトップというアフィリエイトサイトを利用したダウンロード販売です。
PayPalでの販売は手動送信が必要なため手間がかかりますが、決済手数料はわずかなので利益はほぼ販売価格で取れます。インフォトップでの販売はアフィリエイト紹介料や販売手数料がかさむので手取りがかなり減ってしまいます。
ショッピングサイト制作に挑戦したい
本書では最終的にお問い合わせフォームの作成と簡易的なデータベースの操作が学べ、続編の『気づけばプロ並みPHP 改訂版--ゼロから作れる人になる!』まで進めれば、ショッピングサイトが構築できるようになります。
これは、今私のやりたいことにピッタリでした。
自分のサイト内で決済から顧客管理までできるようになれば手数料の取りこぼしも少なくでき、顧客へのカートシステムの提案など、業務の拡大にも役立つのではないかと思ったんです。
XAMPPは最新バージョンでも問題なし
本書は発行年数が2011年です。改定もされていないため情報が古くなっています。
パソコン内でPHPを動かすのにXAMPPというソフトを使うのですが、アマゾンレビューに「古いバージョンのXAMPPを探さなくてはいけない」という記載が見られました。
これについては私も多少心配しつつどうにかなるだろうと購入したのですが、結論から言うと全く問題ありません。最新バージョン7.4.8(2020年8月4日現在)ですべてのコードはちゃんと動きました。
エラーはコメントアウトしよう
XAMPPはローカルでプログラムを動かすための仮想サーバーです。実際にネットにつながっているわけではないので、通信系のプログラムは動きません。
Chapter3-17「自動返信メールを飛ばそう!」の項目はメールの送信に本番用サーバーが必要になるため必ずエラーが出ます。
説明には「エラーが出ますが気にせず進みましょう」と書かれていますが、ずっとエラーが出っ放しは結構気になります。とりあえず直せないエラーはコメントアウトして隠してしまいましょう。
101ページで紹介されているコードの33行目の文頭に//(スラッシュ2つ)を付けて以下のように変更します。
$mail_sub = 'アンケート受け付けました。';
$mail_body = $nickname . "様へ\nアンケートご協力ありがとうございました。";
$mail_body = html_entity_decode($mail_body, ENT_QUOTES, "UTF-8");
$mail_head = 'From: xxx@xxx.co.jp';
mb_language('Japanese');
mb_internal_encoding("UTF-8");
// mb_send_mail($email, $mail_sub, $mail_body, $mail_head);
本書で必ず出るエラーはこれで全部です。ほかにも出た場合はコードミスが原因なので頑張って探してください。
どうしてもわからないことはFacebookグループで質問もできるようですので参加してみましょう。